「お店が休みになり、収入がなくなってしまった・・・」

「手元に所持金がほとんどないのですが・・・」

「現金がなくなり、カードだけでなんとか生活をしています」

こうしたご相談が、日々全国から風テラスに寄せられております。

国からの給付金がいつ・どれくらいもらえるかは、まだはっきりしません。

また、仮にもらえたとしても、コロナが終息するまでの生活費としては不十分です。

社会福祉協議会で行われている緊急小口資金などの貸付も、窓口に予約が殺到しており、申し込みの面会まで数週間~数か月待ち、というところもあります。

そんな中で、手元のお金がそろそろ無くなりそう、あるいは全く無くなってしまった・・・という方は、生活保護を検討してみてください。

<生活保護を受けることで得られるもの>

厚生労働省が定める基準で決められる最低生活費(生活するために最低限必要な費用)より、現在のあなたの世帯の収入が低ければ、その差額が生活保護費として支給されます。(収入がなければ、最低生活費と同額が支給されます)

●日常生活に必要な費用(食費・服代・光熱費等)

●アパート等の家賃(住宅扶助)

  

●義務教育を受けるために必要な学用品費(教育扶助)

●医療サービスの費用(医療扶助)・・・本人負担なしで医療を受けられます

  

●介護サービスの費用(介護扶助)

●出産費用(出産扶助)

・・・などなど。

つまり、生活保護を受けることで、最低限の衣・食・住を確保することができます。

<生活保護を受けるための要件は?>

「生活に困窮する者がその利用し得る資産,能力その他あらゆるものを,その最低限度の生活の維持のために活用」しても生活ができない人が対象(生活保護法4条)。

たとえば・・・

    

・働きたくても、仕事がない(出勤してもお茶ばかり)

・心身の調子が悪くて、仕事ができない(部屋からほとんど動けない)

・頼れる親族がいない(実家には帰れない)

・所持金も貯金もなくなりそう

という方は、この要件に当てはまります。

<生活保護を受けるためにはどうすればいい?>

ステップ1 通帳と印鑑を用意しましょう(なければなくても大丈夫です)。

⇒他にも保険証や賃貸借契約書を準備しておくとスムーズです。

ステップ2 準備ができたら、お住まいの市区町村の役所に行きましょう。

  

⇒出稼ぎ先のインターネットカフェやマンガ喫茶、ホテルや友人宅に身を寄せている方は、その住所地の市区町村で申請することができます。住民票はなくてもOKです。

⇒生活保護の申請には時間がかかるので、午前中、できれば朝一番に行かれることをお勧めします。

ステップ3 窓口では、生活保護を「申請」したい、とはっきり伝えましょう。

⇒生活保護の「相談」ではなく「申請」に来た、と伝えるのがポイントです。

<生活保護に関するよくある質問と回答>

・働いていても、大丈夫?        ⇒ 大丈夫です。申請できます。

・風俗で働いているけど、大丈夫?    ⇒ 大丈夫です。申請できます。

・年齢が若くても、大丈夫?       ⇒ 大丈夫です。年齢制限はありません。

・住民票がなくても、大丈夫?      ⇒ 大丈夫です。今の場所で申請できます。

・確定申告をしていなくても、大丈夫?  ⇒ 大丈夫です。申請できます。

・年金を支払っていなくても、大丈夫?  ⇒ 大丈夫です。申請できます。

・借金があっても、大丈夫?       ⇒ 大丈夫です。申請できます。

・持ち家があっても、大丈夫?

⇒ 大丈夫です。高価な住宅でなければ、申請できます。

・車は手放さないとダメなの?

⇒ 仕事や通勤で使うなど、理由があれば大丈夫な場合があります。

・親にバレたくないのだけれど、大丈夫?

⇒ 暴力や虐待などの事情があれば、役所から親族(父母や成人した子等)に連絡すること(扶養照会)をしないよう、伝えることができます。

・以前に受給したことがあるんだけど、もう一度申請することはできるの?

⇒ 大丈夫です。何度でも申請できます。

生活保護は、生活に困った時のための「みんなのセーフティネット」です。

風俗で稼げない・働けない今、生活を支えてくれる大きな力になりますので、勇気を出して、ぜひ申請に行かれてみてください。

<「一人で行くのは不安・・・」という方へ>

「一人で窓口に行くのは不安」という場合は、お住まいの市区町村の「生活困窮者自立支援制度」の窓口に相談すると、相談支援員が申請に同行してくれる場合があります。

⇒「お住まいの市区町村名」+「生活困窮者」で検索してみてください。

弁護士のネットワークやNPOの中にも、同行支援を行っているところがあります。

*参考リンク

「路上脱出・生活SOSガイド」

⇒東京23区、大阪、札幌、名古屋、京都、福岡、熊本のガイドが載っています。

日弁連のパンフレット「あなたも使える生活保護」

⇒生活保護の内容を分かりやすく解説しています。申請の同行支援をしてくれる団体リストも掲載。

<参考マンガ>