【7月の活動報告】新しい仲間が加わって、風テラス出動!
いつも風テラスをサポートして下さってる皆さま。はじめまして。7月から新しく風テラスに仲間入り致しました。プロボノの八木原です。
7月は私を含めてプロボノ4名、学生インターン1名、相談員1名の計6名の新しい仲間が風テラスに加わり、池袋を会場に対面とハイブリッドで合同オリエンテーションが行われました。合同オリエンテーションでは、坂爪理事長が夜の世界で働く女性たちの課題や支援の必要性、風テラスの今までの活動と今後のビジョンについて語りました。
様々な背景をお持ちの方が集い、自己紹介を聞いているだけで興味深かったです。
合同オリエンテーション後に行われた有志の交流会は、終始和やかな雰囲気でした。
■7月の相談者数:385件
7月は新しい相談員も加わり、のべ385名の相談者に対応しました。その内、140名の方が新規で相談をしてくださいました。
〈7月の通常相談内訳より〉
・メンタル 100件(今年最多)
・生活困窮 77件(先月より28%増加)
・離婚・DV 16件(先月より43%増加)
7月はメンタルに関する相談が3桁に及びました。継続して対応している相談も多く、周りには言えずに一人で苦しむ方が風テラスの相談事業を利用されています。
話を聞いてもらえるだけで気持ちが落ち着くこともあります。新しいメンバーと共に、そのような相談も含めて、更に様々な相談に耳を傾けていきたいと思います。
■川崎市社会福祉協議会で研修を行いました
テーマ『福祉・教育の現場での“性の問題”への向き合い方』
7月17日に行われた川崎市社会福祉協議会の研修で坂爪と佐藤が講師役を務め、風テラスの相談現場を通して、風俗業に従事する方々の背景や性の問題について話しました。
研修前半は理事長・坂爪が風俗業界の現状と課題について解説。
その後、チャットや通話で日々対応する相談員でソーシャルワーカーの佐藤が、支援者としての心構えや風俗で働く女性たちの傾向を伝え、どのようなサポートが必要とされているのかを参加者と考えるために、架空の事例をもとにグループワークする時間を多く取りました。
参加者からは「性風俗の世界について今まで聞いたことが無かったので、考え方や知識が広がった」「相談につなげる支援者の配慮を現場で役に立てたい」という声が聞かれ、少人数ならではの密度のある研修を提供することができました。
児童養護施設や放課後等デイサービス等の現場で働いている方も参加し、実際に起きている利用者の性のトラブルや葛藤について共有する時間も持つことができました。
私たちも、性風俗に従事する女性が増える中、ひとりでも多くの福祉関係者に適切な情報と支援を広げていければと考えています。
風テラスが主催する研修・講演に興味がある方は こちらまでお問い合わせください。
■オンライン自助グループ「女の子たちの60分フリー」
風テラスでは、2022年夏よりオンライントークスペース「女の子たちの60分フリー」を開催しています。
女の子たちの60分フリーは、風俗で働く方々が互いに自分自身の気持ちや悩みを安心して自由に話せる場です。全国どこからでも匿名で気軽にLINE通話で参加することができます。この語り合いの場には、風テラスのスタッフも一緒に参加しています。
7月は20日20〜21時の開催で、8名の参加がありました。
自分の “推し”を紹介する時間では、漫画や食べ物など自分の推しを自由に話し、盛り上がりました!その後も、最近の出来事や感じていることを共有する時があり、それぞれがいろいろなことを胸に秘めて頑張って生活していることが伝わりました。
これからも一人でも多くの方が少しでもほっと胸をなでおろせる時になれたら嬉しいです。
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7月から新しいメンバーと共に更に多方面から風テラスを盛り上げて行きたいと活動中です。今後も風テラスのご支援をよろしくお願い致します。
(プロボノ・八木原知宏)